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岡山市遊具死亡事故の提言 配置基準見直しに言及

岡山市児童福祉審議会児童処遇専門分科会は11月14日、市に「特定教育・保育施設等重大事故検証報告書」を提出した。これは、令和3年10月に市内の認可保育所で、2歳の男児が複合遊具の隙間に首が挟まって死亡した事故を受けて取りまとめた。発生原因の分析や発生防止に向けた必要事項の提言が盛り込まれ、その中で市に対して、人員体制が充実する制度となるよう配置基準の見直しを国に働きかけるよう求めている。

報告書では、園に対して、「遊具が安全基準を満たしていたかどうかについての確認は園では行われていないこと」「今まで怪我や事故のない場所であったため、危険箇所であるという意識が無かった」等の問題点を指摘している。

しかし、その一方で、保育士の配置については国・市のどちらの配置基準も満たしていたとし、「子どもの保育中には、様々な理由で保育士が集団から離れることがある。子どもの様子を確認しに行ったり、お互いに助け合ったりすることは、他の園でも日常的にあり、こういった状況を完全に排除することもまた難しい」と分析した。

分科会では、これらを踏まえ、
① 遊具点検の実施と点検結果の活用
② 子どもの視点での点検及び指導
③ 保育体制の充実
④ 研修の充実
⑤ 危機管理マニュアルの充実
の5つを提言。

③の保育体制の充実に向け、市に対し「保育の多様な活動を保証していくために、園外活動時の見守りなど保育の補助業務を行う者の活用を保育施設へ促すこと」また、「人員体制が充実する制度となるよう配置基準の見直しについて国に働きかけを行うこと」の2点を求めている。

2022年11月28日号より

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